I/O プレイ日記

I/O プレイ日記 其の零

さてさて。1月26日、SFミステリーアドベンチャー 『I/O』 がついに発売されます! いやー待ちに待ちましたよ。本当に。 発表から発売まで1年ぐらいかかってます。

何度か発売延期になりましたが、クォリティアップの為に じっくり作り込んだ結果だと期待したいです。 今、一番人気のあるシナリオライター田中ロミオ氏が 企画原案という事でプレッシャーも色々あったと思います。

中澤工氏が監督なので「infinity」シリーズと比べられる事は必至ですが 個人的には『Remember11』以上、『Ever17』未満の評価に落ち着くと勝手に予想。 レジスタの第一弾という事で気合が入ってるとは思いますが、 やっぱり『Ever17』を超える作品を作るのは正直難しいですよ。

もはやKIDにすら無理なんじゃないかと 最近では思ってしまうのですが……果たしてどこまで近づけるのやら。 楽しみではありますが、期待はそこそこに(予防線)。

I/O プレイ日記 其の壱

―― 始まりは終わり、終わりが始まるのだ ――

てなわけでSFミステリーアドベンチャー「I/O」(PS2)。 ファーストインプレッションは……「文章の書き方が上手い」。 小説のようなしっかりとした文章に好感度大です。 構成の妙もあってか続きがすごーく気になる展開で ぐいぐいと読ませる力があります。

物語のルートはABCDの4種類から好きな順番でプレイ可能です。 プレイする順番によって印象が大きく変わるそうですが、 まぁオーソドックスに「A→B→C→D」でやっていこうと思います。 とりあえずAルート「もうひとり」まで読了。

……。いい加減目覚まし時計止めろっての。 「すごい座席確保能力だ」にクスリ。「32/04/26(月)」メモメモ。 「Ever17」みたいには騙されませんョ~

I/O プレイ日記 其の弐

きみは、どこにいるの?

てなわけでAルート続き。 オープニングムービーが公式サイトで公開されてたのと 随分と違いますねぇ。より洗練されて格好よくなってました。

背景の拡大縮小エフェクトとかあったりして、ここらへんはマイメリっぽい。 キーワードがハイパーリンクで次々に繋がっていくのはおもしろいですね。 イメージとしては「ウィキペディア」な感じ。

たしか「Remember11」で一部こんな感じのシステムだった気がします。 この手のアドベンチャーゲームには珍しく、主人公にも声があります。 あ~これもミスリードの一環じゃないですか。

で、現時点では合格点ですね。 選択肢が少ないのでゲーム性はとことん低いですが。 テキスト表示とかインターフェイスのデザインとか動きがいちいち小気味良い。 近未来的な雰囲気作りが抜群に良いです。 マト○ックスのインスパイヤ?

I/O プレイ日記 其の参

わたしは、ここにいるよ。

Aルートクリアしました。ゆっくりやって大体10時間。結構なボリュームですね。 謎が謎のままで全然分からん。 クリアすると新しいシナリオ(フラグメント)が追加されるので 合計時間は相当になりそうです。

で、現時点の評価は……なんかただ読み進めるだけの作業で単調になりがち。 う~みゅ。物語としては面白いですが、ゲームとしては(今のところは)物足りないです。 ぶっちゃけゲームでやる必然性をあまり感じません。 小説でよくない?って感じ。

Aルートでは主人公日向がクロスワードパズルを解くってシーンがあるんですが、 プレイヤーはただ眺めてるだけ。 自分はパズル好きなのでミニゲームで遊ばせて欲しかったです。

「Ever17」はゲームならではのトリックを使ってて ゲームでしか表現出来ない作品でしたが、「I/O」は…… まぁまだ1つのルートだけですからね。今後に期待。

あ、そうそう。「Ever17」における「ココ編」のような まとめシナリオがあるみたいです。(スタッフロールで分かっちゃいます) 流石に「Remember11」の過ちは繰り返せないですよね~

I/O プレイ日記 其の四

Bルートスタート。今度はハッカーチーム(カウンターハッカー?)『クリミナル』 のリーダー「イシュタル」さんが主人公。なんかクールな外見とは裏腹に 可愛い声とノリの良い性格。エクトプラズム・イシュタルちゃんって何? バリバリ仕事してるっていうから二十代前半かと思ったら十代らしいです。

エクサバイト・クリスタル。おねえさま。メモメモ。 ごきげんような展開に期待。Aルートよりは選択肢が増えましたが あまり意味が無さそうなのばっか。ぇぇぇ。

Aルートは単独か二人行動だったんですがBルートは基本的に5人で活動。 雰囲気が大分違いますね。この世界のハッカーは電脳とやらを使って ネットをビジュアル的に感知出来るみたいです。 「トラブル・てりぶる・ハッカーズ」のインスパイヤ?

I/O プレイ日記 其の伍

Bルートクリア。ぇぇぇぇ。 ついこないだ「皆殺し編」 クリアしたばっかなのにぃぃぃ。orz それにしても選択肢が分かり易すぎると思います。 バッドエンド直行も多いし。まぁ「やるドラ」みたいにフラグ管理が超複雑だと フルコンプが難しくなってしまうんで、これはこれでアリかも。

Bルートの選択肢は仲間との絆がパラメータになってるっぽいですね。 仲間に対してそっけないとエンディング後のエピローグが出現しないです。 Aルートでもそうなんですが、エピローグを見てないと結構印象が変わるかも。

エピローグが見れなかった場合は、次のルートに進める前にもう一度トライした方が◎。 (「コンプリート」と表示されるまで)ここまでで累計16時間。 Aルートに比べると短いですね。予想より早く終わるかも。

I/O プレイ日記 其の六

Cルートスタート。主人公はもう一人のイシュタルさん。 服装とか顔つきが微妙に違いますね。このルートはなんだか 断片的に物語が展開していきます。 はっきり言って滅茶苦茶分かりにくい

素直にA→B→C→Dって順番にやるのがやっぱり良いみたい。 いきなりCルートから始めても意味不明だと思います。 最初は記憶喪失っぽい感じで段々と真相が明らかになって(思い出して)いくみたい。

Cルートからようやく本編開始って感じで運命が大きく動き出します。 この未来から過去へ徐々に遡って展開していくっていうギミックは なかなか面白い試みだと思います。 それを見越して布石を打って置くとかもパズルみたいな感覚。 「タイムリープ」のインスパイヤ?

I/O プレイ日記 其の七

Cルート及びDルートクリア。それぞれ2時間ぐらいでサクっとクリア出来ます。 Aルート、Bルートと比べるとかなり短い印象。Cルートの最後が盛り上がるので クリア順番は「A→B→C→D」ではなく「A→B→D→C」の方が良いかも。

Cイシュタルと<<He>>の正体がついに判明。 Heはある意味バレバレなのでともかくとしてCイシュタルには意表を突かれました。 ……って分かるかいっ!! ここらへんを推理しながら進めるのも面白いかも。

さてさて。いい加減このプレイ日記書くの飽きたので 真に勝手ながら次回で強引に最終回とさせて頂きます。 つーかなんか書きにくい作品だし。ついでに攻略は こちらのサイトを参照されたし。 (PLAY GAME→I/O 攻略●)

I/O プレイ日記 其の八

てなわけで全ルートクリア。エンディングもフルコンプリート。 既読率も100%。「マトリョーシカ」でかなり苦戦しましたがなんとか。 「マト」はクリアフラグをコントロールする必要があるので非常に面倒でした。 やってられねーですよこんちくしょう ∩( ・ω・)∩

で総評。「面白いし大作だけれども人には薦められない」作品。 すこぶる取っ付きが悪いです。人によって好みが分かれます。 某2chでの評価も賛否両論です。全体的に中澤色よりもロミオ色の方が強いかな。 「SFミステリー」とジャンルがなってますが、ミステリーじゃないと思います

最大の欠点は「立ち絵が少ない」事。これに尽きます。 せめて「アヌンナキ」メンバー全員は欲しかった所。特に終盤なんですが、 何も無いバックで語られても緊張感が全然伝わってこなかったです。 総キャラクター数が多いとはいえ、やっぱり不自然さは拭えません。

あと構成が微妙に悪い。これはわざと分かりにくくしてるんですが…… 途中で過去を思い出すシーンが何度もあり、テンポが悪くなってます。 2chで「これがinfinityシリーズとしてKIDから発売されてたら違う感想になると思う」 という書き込みがありました。確かにそうかも。

演出面がinfinityシリーズに比べるとかなり弱いです。 同じノリを期待してると肩透かしをくらいます。 少なくとも終盤の爽快感は皆無です。

とんでも理論が炸裂し過ぎてついていけない部分も有りますが シナリオは良かったと思います。一読の価値は有り。 まぁ色々と駄目出しはしましたが レジスタはまだ若い会社ですので今後こなれてくると思います。 次回作に期待って事で。

クリア時間の目安は40時間ぐらい。フラグメントをフルコンプしようと思ったら 45時間はかかると思います。長い! だがそれがいい。 初回限定版には豪華絵師によるゲストイラスト集が付いてます。 これがめっちゃ良いです。本編より楽しめました。 I/O プレイ日記 完。